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スペイン・カンタブリア州、観光はじめ使節団来日、誘致を積極化

  • 2005年9月16日
 スペイン・カンタブリア州政府はこのほど、観光や産業、文化関連のPRを目的とする40人超の使節団が来日、観光産業については外国人を誘致して国際化を図る意向を示した。使節団は開催中の愛・地球博で「カンタブリア・ウィーク」に出席したほか、東京でカンタブリア州のプレゼンテーションを行った。
 カンタブリア州は、ゴルフやヨットなどレジャー・スポーツが楽しめるリゾートとして人気が高いという。州の主要空港であるサンタンデール空港には、ワンワールド加盟のイベリア航空(IB)がマドリッド、バルセロナなどスペイン国内の都市に就航。欧州の各都市と直行便もあり、リゾート需要の高まりで、GDPに占める観光産業の割合は12%に上っており、観光産業を重視しているという。

 州政府観光局局長のエバ・バルトロメ・アルシニエガ氏は「カンタブリアはスペイン国内からの需要が中心。しかし、これからは訪問者の国際化を図りたい。特に、カンタブリアの海と山、温暖な気候は日本人にアピールしたい」と語る。カンタブリア州には複数の日本企業が工場を展開しているほか、トヨタ自動車がサンタンデール港を使用しているなど、日本の産業界との結びつきは強い。こうした背景から、日本からの観光需要にも期待を寄せている。