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ハワイ、7月訪問者数は0.8%増、HTJは今後の送客増に向け施策展開へ

  • 2005年8月30日
 ハワイ州産業経済開発局(DBEDT)によると、7月の日本人訪問者数は前年比0.8%増の13万941人であった。なお、日本発定期便の座席供給量は5%増の17万8350席で、そのうちホノルルが3.4%増の16万5950席、コナが33.7%増の1万2400席。訪問者のうち、リピーターは4.5ポイント減の59.1%で、旅行形態はグループツアーが2.9%増の5万2569人、パッケージツアーが2.5%増の10万5344人。目的別ではハネムーンが9.5%増の1万7736人、ウエディングが6029人、バケーションが5.8%増の10万2593人など。島別では、オアフ島が3.9%増の12万5392人、ハワイ島が0.4%増の1万9837人、マウイ島が27.3%減の8399人、カウアイ島が24.8%減の2504人、モロカイ島が45.3%増の550人、ラナイ島が284人であった。

 ハワイ州観光局(HTJ)では、現在の状況としてアメリカ本土からのハワイ訪問者数が好調であること、各ホテルのリニューアルが進行中であることからの供給減などを理由に早期の予約を促している。しかし、今月については前年比での伸びが小さい。また、8月についても大型会議が開催されたことによる供給不足から、現実の訪問者数の実績として減少、または若干の増加に留まるものと予測。人数の増減については、HTJとしては冷静な見方だ。
 ただし、こうした状況を静観しているだけではない。航空会社や旅行会社に対して、送客に向けた積極的な働きかけも行っている。既に、各社に対してハワイ州として世界的に100万ドル(約1億円超)の予算を確保し、世界的な規模で新たな旅行企画について補助することを告知している。これは、航空、旅行会社がこれまでには無かった旅行商品、形態などを立ち上げるに際して、資金補助をする企業と同額の資金を補助するもの。州の施策であることから、効果測定なども検討していると言う。なお、この申し込みは11月中旬までで、実際に予算を執行するのは2006年1月からとなる。

 なお、日本市場で最も送客の多いオアフ島については、10月初頭にホノルル市長が来日、「WOW Honolulu!」と題して2007年には現在進行中のプロジェクトが完了することなどを踏まえ、オアフ島が新たなイメージ、装いとなることを説明する予定だ。現況では客室の供給不足から客室単価が上昇しているものの、これを機会として07年までに付加価値の高い商品の造成を促し、消費者が満足する質の高い旅行商品が市場に流通する活動をHTJとして展開する考えだ。