仏・ブルゴーニュ、ワークショップでワイン、グルメなど5つの魅力を紹介

  • 2005年8月23日
 フランス政府観光局はこのほど、ブルゴーニュ地方観光セミナーを実施した。ブルゴーニュ地方観光局のヨーロッパ・遠隔市場プロモーション担当チーフのコレット・デュムゾワ氏によると、2004年のブルゴーニュ地方への日本人観光客のベットナイト数は2万6000泊、2005年1月から6月は1万9000泊と順調な推移だという。また、ブルゴーニュ地方への国籍別観光客の内訳は、ヨーロッパ諸国を除くと1位がアメリカ、2位が日本と観光市場では重要な位置を占めている。こうした現状を踏まえ、日本人観光客の増加を狙うためのテーマとして「世界的ワインの産地」、「グルメ」、「歴史と文化」、「豊かな水路の景観」、「多様な宿泊施設」を紹介、ブルゴーニュ地方を巡る5つの魅力として強調した。
 この地方はロマネコンティやシャブリなど高級ワインの生産地として知られ、300以上のワイナリーが観光局との憲章に加盟し、観光客を受け入れ。ディジョン市観光局のジャン=ミッシェル・ラフォン氏は「ディジョン市はパリからTGVで1時間40分とアクセスもよく、素晴らしいワインの生産地。生産地で飲むワインは格別」と説明し、ワイン街道の出発地としてアピールする。
 ブルゴーニュには20軒以上のミシュラン星つきレストランや家庭料理を提供するオーベルジュ、シャトーホテルやシャンブル・ドット(B&B)など宿泊施設が充実し、先史時代からヨーロッパ史の貴重な遺産が数多く残る。こうした観光素材をふまえて、フランス政府観光局が2005年のPRテーマとして推進する「フランスの美しい道」においては、同地方を「ぶどう畑に抱かれて中世を想う道」として紹介している。さらに、延べ1200キロを超える水上交通を持ち、豊かな運河をクルーズや船上ホテルから眺め、美しい自然を楽しむことができる。