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オーストリア・オランダ政観、生誕イヤーを活用したツアーを提案

  • 2005年7月19日
 オーストリア政府観光局、オランダ政府観光局はこのほど、東京で旅行会社を対象としたトラベルセミナーを実施した。2006年はオーストリアでモーツァルト生誕250周年、オランダではレンブラント生誕400周年を迎えることから、関連イベントやツアー造成のポイントなどを紹介。オランダ政府観光局トラベル・トレード・マネージャーの飯田純子氏は、「最近、観光局への問合せ内容のトップはチューリップなどの花関連、次いで美術に関することが多い」と述べ、「美術に注目が集まる時期にオランダ三大画家の一人、レンブラント生誕400周年を迎えるのは絶好のタイミング」と語り、関連する観光素材を提供した。レンブラント生誕400周年を取り上げるツアーは「関連イベントの組み込み、レンブラントゆかりの地への訪問がポイント」と説明。アムステルダム、ライデンを中心にアムステルダムのレンブラントの家、レンブラントの代表作「夜警」などの主要作品を展示する国立博物館、ライデンの生誕の地、ラーケンハル美術館など素材の豊富さを強調する。また、グループや団体に対し、「博物館などでは、通常開館時間外にディナーレセプション、開館前の時間の観賞などできる」と特別感を打ち出したツアーのアレンジ例を伝えた。「春のチューリップの季節はもちろん、オランダは夏がベストシーズンである上、秋、冬ともにレンブラント生誕イヤーの魅力が満載」と来年への期待を示す。
 また、オーストリア政府観光局局長、およびウィーン在日代表部代表のフォルカー・ヤインドル氏は、「日本人訪問者数が好調であった2004年に引き続き、今年も堅調に推移。世界遺産巡り、クリスマス・マーケット、音楽をテーマとした観光が人気。来年のモーツァルト生誕250周年を記念してツアー造成してほしい」と来年のモーツァルト・イヤーに向けた需要の増加に期待を抱く。ツアー造成のポイントとしては、ウィーン、ザルツブルクでのコンサート、ゆかりの地、特別展を組み込んだツアーのほか、モーツァルトがヨーロッパを旅して周ったことからその足跡を巡るモーツァルト街道をたどるツアーを紹介。既存ツアーにおいて、モーツァルトにちなんだツアーが多数あることから、モーツァルト・イヤーである話題性を打ち出し、付加価値を付けたツアーの見せ方の工夫を求めた。