国交省調査、世界5ヶ国の旅客運送サービス価格調査、日本は中間的水準

  • 2005年7月14日
 国土交通省はこのほど、東京、ニューヨーク(米)、ロンドン(英)、フランクフルト(独)、パリ(仏)の世界5ヶ国の主要都市を対象に旅客運送サービスの価格差調査を公表した。調査時は2004年11月、対象は航空、鉄道、地下鉄、バス、タクシーの5種。これによると、為替レートをそのまま反映した場合、普通運賃で東京を100とすると、米240、英176、独296、仏181と各国に比べ割安、最低運賃で東京44、米44、英32、独58、仏37となり、中間的な価格となっている。鉄道についても独・仏と比較すると割高だが、米・英より割安。地下鉄は英と比べ大幅に割安、仏と同水準。
 購入可能な商品、またはサービスの量を均等にする購買力平価換算を適用した場合は、航空については普通運賃で日本を100とすると、米302、英192、独304、仏195となり諸外国と比べ割安、最低運賃では日本44、米55、英35、独60、仏40で、中間に位置している。航空についてはこの数年、各国とも割高で推移しているが、バス・タクシーなどについては各国の格差が縮小する傾向にある。