観光活性化フォーラム
観光活性化フォーラム

ロイヤル・カリビアン、04年日本人客は20%増、今後は三世代が課題

  • 2005年7月11日
 ロイヤル・カリビアン・クルーズ社(RCI)副社長、およびラテン・アメリカ&アジア・セールス&マーケティングのマリア・サストレ氏、アジア・太平洋地区国際営業部長のラマ・レバプラガダ氏が来日し、日本市場などの現況を報告した。RCIの2004年総売上は50億米ドル、純利益4億5000万米ドルと燃料費高騰も、経費削減などで利益を確保。アラスカ、ヨーロッパ、カリブ、南米など展開する全路線のキャパシティ平均はファミリー層の利用も多いことから106%であった。また、昨年の日本人乗客数は03年比20%増となり、拡張する市場にさらなる期待を示す。特に、2006年に海上のエンターテイメント施設をコンセプトに建造したウルトラ・ボイジャー・シリーズのフリーダム・オブ・ザ・シーズの投入を予定。これを機に、団塊の世代を中心として三世代でのクルーズ旅行者をターゲットとし、今後の増加に乗客の増加に向け活動する。14万トン級の客船を地中海へ配船し、現在よりも安価な料金を提供できるることから、日本をはじめとするアジア市場の販売を強化する。また、7万トン級の客船は4泊、5泊など比較的短期間の旅程を組み、船内の会議場をはじめとする施設の利用も含め、グループやインセンティブ、教育旅行などへの活用を紹介する。
 なお、RCI日本総代理店のミキ・ツーリストによると夏以降の予約状況は、「8月、9月の日本人の予約は低調なものの、11月から来年3月にかけては好調」(上村博英氏)という。8月、9月の低調な理由に関して、「乗客は熟年層が多く、時間に余裕があるため、航空運賃が高い時期を避けている」との見解だ。