ロンドン同時爆破、旅行・航空各社の対応について(第2報)

  • 2005年7月8日
 ロンドンでの爆破事故を受けて対応を進めていた旅行各社だが、一夜明けて各社とも比較的冷静な対応となっている。外務省からはスポット情報で現地滞在者に対し、「不測の事態に巻き込まれないよう、最新の関連情報の入手、不要不急の外出を避け」るよう呼びかけ。観光客を含む日本人の被災情報は現在のところ無い。
 8日朝の現地ツアーに関しては車両規制等の懸念があることから、催行を中止してオプションでは現地で払い戻し、ツアーに組み込みの場合は帰国後の返金などで対応する。各社の募集型企画商品のツアー催行状況だが通常通りが主。例えば、エイチ・アイ・エスでは7月11日発までの変更については、変更に必要不可欠な実費については収受するがノーチャージで対応、近畿日本ツーリストも7月27日発で今月14日までの申出についてはホリデー全方面への変更に対応する。

 航空各社も通常通りの運航。日本航空(JL)、全日空(NH)とも普通運賃、個人割引型(ペックス)運賃については7月8日から15日出発については手数料無しでの払い戻しの対応。ブリティシュエアウエイズ(BA)は7月15日までの期間、ヒースロー、ガトウィック空港へ到着、または出発する旅客に対しての再予約、および行き先の変更を認めている。ヴァージンアトランティック航空(VS)では7月15日までの期間、ヒースロー、ガトウィック、マンチェスター空港へ到着、または出発する旅客に対して12ヶ月以内のフライトを提供し、キャンセルすることも可能。

 なお、現在までのところ、旅行各社の店頭でも落ち着いた対応のようだ。顧客についても様子見の段階でキャンセル等に発展している模様ではない。エイチ・アイ・エスでは「予約客から若干の問合せが入っている」とし、「現地の状況、国際線の運航状況、現地ツアーの催行など基本的なことについての問合せが多い。顧客はこうした情報を聞き把握するに留まり、キャンセルまでには至っていない」とコメントしている。

▽ロンドンにおける爆発事件(外務省スポット)
http://www.anzen.mofa.go.jp/info/info.asp?num=2005C277
▽ジェイティービー
http://www.jtb.co.jp/info050708.html
▽近畿日本ツーリスト
http://www.knt.co.jp/operate/bk_050708.html
▽ジャルパック
http://www.jal.co.jp/tours/jlpk/