アウトリガー、ワイキキの開発プロジェクトを説明、ハワイらしさ打ち出す

  • 2005年6月22日
 アウトリガー・ホテルズなどが主体となり、2006年秋にハワイ・ワイキキにワイキキ・ビーチ・ウォークが完成する。このほど、関係者が来日し、旅行業界などに対して、ワイキキ・ビーチ・ウォークの開発計画、ホテルの建設予定などを語った。開発はルーワーズ・ストリートとビーチ・ウォーク・エリアの3万2000平米が対象。5軒のホテルと2棟のアパートを取り崩し、4軒のホテル、及び低層階のショッピング・エンターテインメント複合施設が登場する。
 ホテルに関してはアウトリガー・リーフ・オン・ザ・ビーチの改装、ヒルトン系列のエンバシー・スイート・ワイキキ・ビーチ・ウォークの新設、アメリカ旅行産業でも最大規模を誇るセンダント傘下のフェアフィールドがタイムシェア、フェアフィールド・ハワイ・アット・ワイキキ・ビーチ・ウォークを開設すること。アウトリガーは全858室をリニューアル、改装後には全680室として一部屋毎の平米数を広げ、ハワイらしさを取り入れゆったり感を演出する。こうした施策で、アウトリガーの旗艦ホテルとして衣替えする予定だ。また、フェアフィールドはオハナ・リーフ・タワー・ホテルを改築、アップグレードするもの。全195室のタイムシェアとして展開、95室の1ベット、83室の2ベッド、17室の2ベッドルームとなるプレジデンシャルスイートを用意。運営はアウトリガーが行う。
 エンバシー・スイートはオハナ・ワイキキ・ビレッジ、オハナ・ワイキキ・タワーを改築するもの。総客室数は422室で、全てスイート・タイプ。既にアメリカ本土ではビジネス、ファミリー・レジャーでの認知が高いことから、アメリカ市場の利用と共に、今後は日本市場での浸透を図る。

 重要市場である北米65%、日本55%というリピーターの多さが開発コンセプトにも大きく関っている。リピーターに再訪を促すため、ワイキキ・ビーチ・ウォークそのものをデスティネーションとして訪れてもらうことを狙い、ハワイの独自性を打ち出すことを重視。また、地元民も楽しめるショッピング・モールを備えることで、観光客とローカルの融合を狙う。また、モールの中心には音楽、ダンス、フラなどハワイの文化を披露する多目的空間を設け、イベントなどを開催する。ハワイでは2100カラカウア・アベニューをはじめショッピング・モールとして成功する事例もあるが、ホテル・ショッピングなど複合施設での大規模開発での成功事例とすることで、新たなワイキキを打ち出したい考えだ。