スターウッド、2年間で日本人宿泊数が4割増、地域プログラムも用意

  • 2005年6月9日
 スターウッド・ホテル&リゾート・ワールドワイドのヨーロッパ・アフリカ・中近東地区統括社長のロランド・フォス氏とマーケティング担当上席副社長のポール・トリボレー氏が来日、同地区での動向を説明した。
 同地区における日本人宿泊ルームナイト数は過去2年間で40%増と堅調に推移している。フォス氏は「日本は最重要マーケットの1つ」と強調。日本の旅行会社の企画担当者に同地区での取り組みを紹介して、さらなる日本人客の増加に繋げたい考えだ。
 同地区では約100のシェラトンとその系列ホテルに、4万台の「シェラトン・スイート・スリーパー・ベッド」を導入する予定。これは全世界のシェラトンに20万台以上の導入を目指すという、昨年発表したグローバル戦略の一環。快適な睡眠を提供することがホテル業界のスタンダードになっている今、多くのホテルがベッドの入れ替えをしている。今回の新ベッドの導入もその流れを受けたもので、フォス氏は「シェラトン・スイート・スリーパー・ベッドも、ウェスティンのヘブンリー・ベッドのように多くの人から愛されるベッドになるだろう」と期待感を述べる。
 また、同地区では宿泊客の満足度の向上を目的に、スターウッド独自のライフスタイルテレビ番組「SPG TV」を制作。計182のプロパティの客室で放映している。この番組は従来の館内説明番組とは異なり、各ホテルの広報担当者が日頃から集めているイベントやニュース、トピックを盛り込んだ地域性あふれるもの。今年で放映1周年を迎えたことから、今後は各ブランドごとにプログラム内容を変えることを計画しており、番組を通して各ブランドの認知度の向上を図る意向だ。