フランス政観、プロモ「フランスの美しい道」で地方への誘導を積極化

  • 2005年5月14日
 フランス政府観光局はこのほど、東京で旅行会社、メディアを対象にセミナーを実施、昨年から開始した「フランスの美しい道」のプロモーションを積極的にアピールした。特に、このほど一般向けのブローシャーが完成し、個人旅行、グループ旅行とも周知を目指す。「フランスの美しい道」はエールフランス航空(AF)との共同プロモーション。「パリから一歩進んだフランス」をキャッチコピーとして、レンタカーなどを利用して地方へ観光客を誘致することが目的だ。
 ルートは22地方から10地方を選出、大都市をゲートウェイとして2泊から3泊の旅程を設定している。このルートはフランス政観が旅行会社やメディアへアンケートやインタビューを実施するなどで選定。フランス政観では、これまで平均2泊であった日本人滞在日数が近年、4.3泊まで増加しており、地方へ足を伸ばす日本人が増加しているのが実情と強調する。プロモーションに協賛するハーツレンタカーによると、フランスのレンタカー取り扱い実績は2桁台の伸びを記録、利用者の年齢層は熟年層で、他の国や地域と比較して高級車両のレンタル率が高いという。また、旅行会社を経由する予約のシェアが40%と、店舗での積極的な販売に期待は高い。
 AFは団体旅行が減少するものの、小規模グループが増加している現状を鑑みると、成田、関西、名古屋からデイリー運航する利便性を活用して欲しいと訴える。特に、3地点の発地を利用して、フランスで集合する提案をするほか、ランドのオプションを加える消費者が増加する傾向を捉え、商品展開のバリエーションを増やす方向にも期待を示す。
 なお、フランス政観は「フランスの美しい道」を組み込んだ旅行会社のパンフレットに、局長ジャン・シルヴェストル氏のメッセージ、およびロゴを提供する。局長メッセージの基準は1ヶ国のものデスティネーション商品であること、複数国を巡る場合は3分の2以上がフランスであることとする。ロゴの場合はフランス政府観光局がセールスマニュアルのコースの組み込む度合いを基準に判断する。詳細はフランス政府観光局へ問い合わせのこと。