ドイツ、GTM2005を開催、日本と中国が牽引するマーケットに

  • 2005年5月10日
 今回で第31回を向かえるジャーマン・トラベル・マート(GTM2005)が5月1日から2日間の日程で、ドイツ・ヘッセン州の首都ウィースバーデンで開催された。出展者は約370名、バイヤーは約630名と過去最大規模となったワークショップで、日本からの参加者26名も現地のサプライヤーとの活発な商談を行った。GTM2005の中でも中心的な話題は、来年ドイツで開催されるFIFAワールドカップ。ワークショップでは開催12都市のブースが「ワールド・カップ・プラザ」として一同に介し、バイヤー側にスタジアム施設、交通機関、宿泊施設などを説明する姿が見られ、これを機会として観光促進につなげる意気込みが現れていた。
 また、ドイツ観光局(GNTB)CEOのぺトラ・ヘードルファー氏がGNTBの観光プロモーションの動向について説明。昨年のアジアからの訪問者の伸び率は19.5%を超え、現在最も強力な成長マーケットであり、将来的にはアジアの国々の中でも日本と中国の2国が訪問者数を強力に牽引するマーケットになるとの考えを述べる。中国からの訪問者の伸び率は前年比16.6%増と勢いがあり、日本からの参加者からは、ワークショップにおいてもサプライヤー側の中国マーケットに対する興味の高さを感じたとの声が聞かれた。その一方で、日本と中国の需要が異なることから、サプライヤー側の中国への関心の高さが商談に影響しなかったと語る日本からの参加者も多かった。