旅行サイト認知率、ヤフー・JTB・HISが上位、パンフも重要度高く

  • 2005年3月16日
 インターネットにおける調査などを手掛けるネットアンドセキュリティ総研(NS総研)はこのほど、同社のモニターを対象に海外旅行に関する旅行サイトの比較調査を取りまとめた。これは過去1年間に海外旅行経験があり、かつ海外旅行サイトの利用経験者1123人、非利用経験者に対して実施したもの。調査対象サイトはインターネットユーザー2845人に実施した事前調査から20サイトを選定。認知率、訪問率、定期訪問率、最利用率、満足度、使いやすさ、継続利用の7つの項目について結果をまとめている。
 これによると、サイト利用者の認知率はYahoo!トラベルが89.77%と最も高く、ジェイティービーが80.60%、エイチ・アイ・エスが79.98%、JALが78.65%、ANAが73.13%となり、阪急交通社、日本旅行と続いた。また、各サイトの訪問率はヤフーが74.11%、HISが64.59%、JALが59.88%、JTBが57.38%、ANAが53.11%と続き、その定期訪問率はヤフーが37.54%、HISが30.52%、JALが28.74%、ANAが22.06%となり、楽天トラベルが5位に顔を出し21.80%となった。ヤフーは各項目で1位と強さを見せ、旅行会社ではJTBとHISが知名度の高さを活かしているが、定期訪問率ではHISを訪れる頻度は高いようだ。また、楽天トラベルは定期訪問率で5位に食い込み、利用者の定期的なサイト閲覧が進んでいることが伺える。
 また、サイト利用者は情報収集の経路として、旅行関係のホームページが84.61%、旅行代理店の店頭のパンフレットが74.91%、雑誌・ムックの記事・広告が42.53%、新聞広告が37.63%、代理店の店頭で聞くが33.45%となった。これに対して、サイト非利用者は旅行代理店の店頭パンフレットが72.30%と最も高く、ついで新聞広告が30.90%、店頭で聞くが30.32%、雑誌・ムックの記事・広告が25.95%である。サイト利用者は非利用者と比べ、どのような媒体においても利用率が高く、情報収集志向が強い層が海外旅行サイトを利用している。また、非利用者はパンフレット、新聞広告、店頭と従来型の情報収集活動が相当数を占めており、サイトでの情報発信と同時に店頭での情報発信も重要であることを示すことともなっている。