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メリディアン・ニース、好調期の回帰めざし、仕入れ価格を据え置く施策

  • 2005年3月15日
 ル・メリディアン・ニース総支配人のパスカル・レプル氏が来日、現況などを語った。同ホテルの日本市場のシェアは12%から14%ほどで、フランス、イギリス、アメリカなどと並ぶ重要な市場と捉えることから、今回は下期商品の動向を含めた打ち合わせやPRのための来日だ。レプル氏によると、現在は年間7500ルームナイトと好調期の8500から1万ルームナイトには及んでいない。好調期への回帰を目指し、ヨーロッパ方面全般が為替の影響でおおよそ10%増となる仕入れ価格において、円での価格に据え置き、為替動向に左右されない仕入れのメリットを旅行会社に提供する。また、ル・メリディアン傘下ホテルでも知名度と熟成されたサービスを備えることを武器に、海の前のロケーション、ニース中心街、ショッピングセンターへ近いロケーションを売りとするほか、客室のリニューアルに合わせて導入する枕、デュベ、リネン製品などで快適性をアピールする。なお、日本人には4月から、客室内に緑茶を提供する。
 また、新たな市場への取り組みとして、昨年に設定したハネムーン・パッケージに着目。シービューの指定で、シャンパンのサービス、屋上のテラスでの食事を含む設定が欧米で人気を集めており、日本市場での利用も高まりつつある。こうしたハネムーンのデスティネーションとして改めて訴求し、旅行商品への組み込みを促す。また、インセンティブにもビーチ、ゴルフ場などに加え、充実した宴会場、ワイヤレス・インターネット接続サービスを備えており、こうした市場の需要増加にも期待感を示した。