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クラブメッド、「アップマーケット」戦略をアジアマーケットで展開

  • 2005年2月24日
 クラブメッドは2004年からの基本戦略として「UP MARKET」、「FRIENDLY」、「MULTICULTURAL」の3つのキーワードを掲げているが、アジアにおける展開としては、特にチェラティンビーチ・バカンス村においてこの基本戦略の実現を積極的に進めている。このほど、現地においてアジア・太平洋地区CEOのジョエル・ティフォネ氏、クラブメッド日本社長の森本大氏がアジア地区での実際の展開について説明した。この中でティフォネ氏は、チェラティンビーチを例として、客室のグレードアップ、レストランなどの施設の充実、高級スパの併設、子供向けのプログラムの拡充、さらにはスタッフのトレーニングの強化などを含む長期的な計画を語った。
 チェラティンビーチは、客室のインテリアの改装ばかりでなく、デラックスルームやスイートの増室も進行中。プールを見渡すレストランは最高級ホテルなみのエレガントな雰囲を演出し、ブッフェの料理内容にも、マルチカルチャーを意識した各国料理、幅広い客層に合わせた味付けや洗練された盛り付けなどの配慮をうかがうことが出来る。さらに、世界的に有名な高級スパ「マンダラスパ」をオープンし、クラブメッドの狙う市場においても優雅なバカンスを楽しみたい顧客のニーズに応える。
 一方、ティフォネ氏は「クラブメッドはホテルではない。G.O.という独自のホスピタリティとエンターテインメント担当スタッフこそが大切」と強調し、「フレンドリー」を重視する姿勢も見せた。加えて森本氏は「マルチカルチャーといっても、単に様々な国出身のG.O.を集めるだけでなく、バカンスに来る人々の様々な知的好奇心や体験などのニーズに対し、多様に対応できるという意味も含むことを考えて人選し、トレーニングを行っている」と語る。また、森本氏は「2005年も石垣島のカビラをはじめ、リニューアルのプロジェクトは積極的に進行させる予定だ」とした。