現地報告、スマトラ沖地震と津波の影響、マレーシア・ペナン島(2)
<ペナン島:鈴木次郎> スマトラ沖地震と津波に関する影響を昨日からお伝えしている。ペナン島の津波の影響は島の北側のマイアミ・ビーチ、西側のバトン・ビーチにおいて死者が出たが、昨日も触れたように現地の人々で、特にペナン島ではなく、マレー本土からピクニックに訪れた人だけであった。また、現地の人々が住む家へ波が押し寄せたのは235軒、車は3台、漁師の船の破損が293隻だ。また、津波発生当時の救援体制はNGO組織等を除く警察等の公的機関の関与者は980名。
ペナン島でも海に近い海岸沿いのガーニードライブに津波が押し寄せたが、水が引くまで約20分程度。道路に砂が残ったが、清掃の為、1日から2日程度の時間を要したものの、既に通常と変わらない状態である。もともと、海から一段高いところに道路が位置し、陸地に津波が押し寄せるには約3メートル超の壁を乗り越えなくてはならない。また、民家へ及んだ波についても、遠浅の海であったが、現在は高速道路等の開発が進められている沿岸地帯のタンジュン・トコングに位置。統計的には砂が少しでも残る家屋についても加えた数字であり、現在は何ら問題なく通常の生活が営まれている。こうした状況から、街の至るところ、特に中心街となるジョージ・タウンの状況は津波が押し寄せた当時も通常と何ら変わることなく、現在に至っている。ただし、死者が出たビーチの一つであるマイアミ・ビーチは、岩場が多く、周辺の地形を見ても入り江となっており、津波が局地的に肥大化、不幸な出来事につながった可能性が高い。だが、このビーチにおいても道路が約4メートル程度の高さにあり、この道路には波は全く押し寄せなかったとも言う。
ペナンのマイアミ・ビーチ近くに本拠を置くSMIホリデイの王康祥氏によると、「津波以降、これまでのキャンセル数の累計は200人ほど。予約全体の15%から20%ほど」という。ただし、「これからの予約が入っていない」と語るが、旅行形態によって違いがあるという。特に、3泊から4泊程度の短期間の旅行についてはキャンセルがあるものの、ロングステイを目的とする場合のキャンセルは皆無に近い。これはロングステイの形態の場合、既に現地との連絡を持つ場合が多く、旅行会社だけでなく、日本人をはじめ現地に滞在する人たちでの情報網で確認しているようだ。
概況として、死者が出ており被災地であることは間違いないものの、現地の状況からする「back to normal(通常に戻っている)」との言葉は使うものの、現時点は既に津波前と変わりない現地の生活、シュノーケリングやパラセーリングなどのマリン・アクティビティは通常の営業となっている。なお、今回の津波によって効果を発揮した見張り所はシャングリ・ラ・ラサ・サヤン・リゾートのみに設置されているが、ペナン政府は島の約10ヶ所に建設し、津波だけでなく、マリン・アクティビティの監視を行う予定だ。
▽ホテルの状況等
・E&O
プールがペナン島のホテルにおいても海に最も近く、泥が入った。その清掃のため、1週間ほど閉鎖したものの、現在は通常。レストランの一部にも泥が流れたものの、破損等は無く、床がタイルであったことからモップで清掃し、翌日から通常の営業を再開。カーペットにも一部染みた部分があるが、既に綺麗に清掃済み。また、カーペットも張替えを予定している。
・ベイビューリゾート
海岸に近い大人用のプールの一部に泥が流れ込んだものの、翌日から通常の体制を敷いている。芝生の一部に流れ込んだ泥は津波が押し寄せた当時のまま。
ペナン島でも海に近い海岸沿いのガーニードライブに津波が押し寄せたが、水が引くまで約20分程度。道路に砂が残ったが、清掃の為、1日から2日程度の時間を要したものの、既に通常と変わらない状態である。もともと、海から一段高いところに道路が位置し、陸地に津波が押し寄せるには約3メートル超の壁を乗り越えなくてはならない。また、民家へ及んだ波についても、遠浅の海であったが、現在は高速道路等の開発が進められている沿岸地帯のタンジュン・トコングに位置。統計的には砂が少しでも残る家屋についても加えた数字であり、現在は何ら問題なく通常の生活が営まれている。こうした状況から、街の至るところ、特に中心街となるジョージ・タウンの状況は津波が押し寄せた当時も通常と何ら変わることなく、現在に至っている。ただし、死者が出たビーチの一つであるマイアミ・ビーチは、岩場が多く、周辺の地形を見ても入り江となっており、津波が局地的に肥大化、不幸な出来事につながった可能性が高い。だが、このビーチにおいても道路が約4メートル程度の高さにあり、この道路には波は全く押し寄せなかったとも言う。
ペナンのマイアミ・ビーチ近くに本拠を置くSMIホリデイの王康祥氏によると、「津波以降、これまでのキャンセル数の累計は200人ほど。予約全体の15%から20%ほど」という。ただし、「これからの予約が入っていない」と語るが、旅行形態によって違いがあるという。特に、3泊から4泊程度の短期間の旅行についてはキャンセルがあるものの、ロングステイを目的とする場合のキャンセルは皆無に近い。これはロングステイの形態の場合、既に現地との連絡を持つ場合が多く、旅行会社だけでなく、日本人をはじめ現地に滞在する人たちでの情報網で確認しているようだ。
概況として、死者が出ており被災地であることは間違いないものの、現地の状況からする「back to normal(通常に戻っている)」との言葉は使うものの、現時点は既に津波前と変わりない現地の生活、シュノーケリングやパラセーリングなどのマリン・アクティビティは通常の営業となっている。なお、今回の津波によって効果を発揮した見張り所はシャングリ・ラ・ラサ・サヤン・リゾートのみに設置されているが、ペナン政府は島の約10ヶ所に建設し、津波だけでなく、マリン・アクティビティの監視を行う予定だ。
▽ホテルの状況等
・E&O
プールがペナン島のホテルにおいても海に最も近く、泥が入った。その清掃のため、1週間ほど閉鎖したものの、現在は通常。レストランの一部にも泥が流れたものの、破損等は無く、床がタイルであったことからモップで清掃し、翌日から通常の営業を再開。カーペットにも一部染みた部分があるが、既に綺麗に清掃済み。また、カーペットも張替えを予定している。
・ベイビューリゾート
海岸に近い大人用のプールの一部に泥が流れ込んだものの、翌日から通常の体制を敷いている。芝生の一部に流れ込んだ泥は津波が押し寄せた当時のまま。