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カナダズ・ウエスト・マーケットプレイス開催、体験型の素材豊富に紹介

  • 2004年12月2日
 カナダ・アルバータ州で11月29日から12月2日まで、カナダズ・ウエスト・マーケットプレイス(CWM)が開催された。CWMは、ブリティシュ・コロンビア(BC)州とアルバータ州の旅行関係業者による見本市で、今年は世界20ヶ国からバイヤーを含め565人。今年17回目を迎え、昨年度からバイヤーがブースに座り、サプライヤーがそれぞれのブースを訪れて商品説明をするシステムも好評のようだ。各サプライヤーはバイヤーに印象付けるための工夫として、各ブースに設置されるパソコンを利用し、商品説明のCDを用いたり、自社のHPから解説するなど、短い持ち時間を有効に使う工夫が伺えた。
 日本からの参加者は10名。BC州やアルバータ州は、バンクーバーやロッキーなどカナダ・ツアーの「定番」を含むエリアだが、リピーターや新たな客層を惹きつける新商品への期待も大きい。日本から参加したバイヤーは人気が高く、サプライヤー側から積極的な売り込みが目立った。また、観光局関係者も日本市場の期待は高く、アルバータ観光局マーケティング・ディレクターのディレック・コーク・カー氏は「2003年度は不本意な状況だったが、今年は日本からアルバータ州を訪れる旅客数も確実に上昇しており、来年の見通しも明るい。アルバータ州は、冬のオーロラ、夏のハイキングやウォーキングなど体験型の旅を提案する。また、車窓から眺めるだけではなく、バスから降りて体験してもらう素材も積極的に提案したい」と語り、日本人の旅行形態の変化に柔軟に対応する用意があることを強調した。
 また、今回のサプライヤーの中で「アボリジナル・ツーリズム」に関連した商品に注目が集まった。先住民の文化や、大自然と調和をとって暮らす人々の生活などに触れる体験型や、野生動物や野鳥観察、ネイチャー・ウォークや野草観察などのエコツアーと組み合わせた素材に今後のシニア層に訴求する商品として展開が期待されているようだ。