マリオット・中国、多様なブランドで47軒を展開、今後の増加も意欲的

  • 2004年7月12日
 マリオット・インターナショナル中国地区、ベトナム、フィリピン&マレーシア地域担当副社長のトゥニー・チー氏が来日、中国でのホテル展開の現状、今後の展開について語った。マリオット・インターナショナルは中国を最重要地域と位置づけ、今後1年半以内に8つのプロパティをオープンする予定だ。新設するホテルのうち、ザ・リッツカールトン・北京、JWマリオット・北京については2008年の北京オリンピック開催の需要増を見込み、2006年末までに開業。北京、深セン、三亜、武漢、蘇州、上海などにおいてエグゼクティブ・アパートメント、マリオット・リゾート&スパ、ラマダ・ホテルなど長期滞在型、価格志向型などマリオット傘下の多様なブランドを的確に配置する。
 現在、計画が進行中のホテルの開業後には、中国でマリオットが展開するホテルの総数は47軒となる。また、マリオットは中国国内については、15ヶ所においてマリオット・ブランドの展開について交渉を進めているという。これらのプロパティは、今後2年以内の開業を目指しており、全ての交渉がまとまった場合には62軒と主要都市に滞在の目的にあうブランド展開が可能となる。
 また、北京、上海、香港、広州の主要都市にあるマリオット・インターナショナル10ヶ所における日本人の比率は、2003年、2004年ともに5位内を占める。このうちルネッサンス・揚子江上海、およびチャイナ・ホテル・バイ・マリオット広州では2年連続で日本人シェアが1位であることから、日本人向けのサービスを重視する。特に、大多数のホテルに日本人のセールス担当者を駐在させているほか、日本オフィスでも専属セールス担当者を配置するなど、迅速な対応を目指している。