中国、SARS感染に伴い空港で体温検査徹底、ガイドらにも通達

  • 2004年4月24日
 中国・北京で報告されたSARS感染が確定したと報告を受け、外務省はスポットでの渡航情報を23日付で発出している。この状況に関して、中国国家観光局主席代表の張西龍氏は、「空港では昨年から継続する出入国時の体温検査を一段と徹底するほか、ツアーに同行する現地ガイド、運転手らなどに予防意識を高めると共に、清掃・消毒の徹底、連絡体制の再確認を通達」していることを明らかにした。
 今回のSARS感染者は北京の医療関係、特に研究者の感染。中国政府は研究者の家族を含めた関係者の隔離措置を実施する状況にある。また、大きな感染防止のため、政府は既に昨年のSARS感染期と同じく中国国内の各自治体、病院、専門家らに対策を講じるよう指示する「緊急対策予防体制」を敷いている。張氏は現在の状況に関して、「旅行会社は冷静に対応している」と見ており、一般消費者からの観光局への問い合わせも「ほとんど無い」としている。