ウィーン、10月から日本人が増加傾向、今年のテーマは「芸術と愉しみ」

  • 2004年3月1日
 ウィーン市観光局のイネス・グリーサー氏が来日、現状と2004年のプロモーション方針について語った。昨年のウィーン市への日本人訪問者数は前年比11.2%減の12万3967人、宿泊ナイト数は8.9%減の27万4600ナイトであった。ただし、2003年10月から1月までの訪問者数、宿泊ナイト数は前年比で増加に転じており、昨年から展開するプロモーション方針の成果が表れつつあることを強調。既に定着するオペラや歴史的建造物を中心とした伝統文化のイメージに加え、ウィーンの街の現代的な側面をアピールする方向性は「母娘旅行や女性同士の旅行を促進している」とウィーン在日代表部代表のフォルカー・ヤインドル氏は言う。
 グリーサー氏によると、2004年も現在のプロモーション路線を継続し、テーマは「ウィーンは芸術と愉しみ」と設定。3月29日に一般公開となるリヒテンシュタイン美術館はフォン・リヒテンシュタイン公爵の所蔵するルーベンス・コレクション、ラファエロ、レンブラントなどの作品が展示される。また、宮殿内の図書館も初めて一般に公開する。さらに3月15日から5月7日まで、2004年春季音楽祭の開催が予定されており、ドボルザーク、ヤナーチェクの曲を中心としてプログラムが組まれている。この他にも、音楽映画祭、第21回ウィーン・シティマラソンなど、今後とも多様なイベントが催される。

▽ウィーン市日本人訪問者動向<月/人数(増減)/ナイト数(増減)>
2003年/12万3967人(11.2%減)/27万4600ナイト(8.9%減)
10月/1万7173人(41.1%増)/3万6079ナイト(41.3%増)
11月/1万2609人(35.8%増)/2万5605ナイト(30.2%増)
12月/1万3683人(35.4%増)/2万9192ナイト(26.5%増)
1月 / 6142人(36.2%増)/1万4588ナイト(26.1%増)