レバノン観光省次官らが来日、日本人訪問者増で全国の観光地を視察

  • 2004年2月17日
 レバノン観光省次官のサルドゥク・ガンダーラ氏以下3名の視察団がこのほど来日、日本からレバノンへの訪問者増加に向け、現状と抱負を語った。2003年の全世界からレバノンへの訪問者数は約101万5000人で、このうち約50万人がアラブ系、約30万人がヨーロッパ系、約20万人がアジア系だ。このうち、「日本人は約5000人で、大半はローマ時代の遺跡で世界遺産に指定されるバールベックなどを訪れる」とサルドゥク氏は言う。
 サルドゥク氏の来日は日本人訪問者の増加に向け、日本での観光地づくりやサービスを視察するもの。視察地は軽井沢の星野リゾート、京都、奈良などで、「レバノンのカディーシャ渓谷やベガー高原など、90地域で進めるリゾート開発に活かしたい」という。また、日本人の増加に向けた具体策として「ツアーオペレーターをはじめ、旅行会社の担当者をレバノンに招請し、ワークショップを開催する」方針を明らかにした。「日本の旅行会社の方が視察し、顧客の要望を反映した商品にして頂きたい」と語り、「レバノンだけでなく、シリアと組み合わせた旅程で、シルクロードの歴史をテーマとする旅程など、他国との協力も考える」と提案した。