旅行商品のEコマース、セキュリティ以外の不安解消がキーポイントに

  • 2003年11月11日
 インターネットを利用した各種サービスを提供するアイブリッジ株式会社はこのほど、「国内旅行を計画する際のインターネット利用」についての調査を実施した(調査対象300人)。この結果によると、95.6%の人が旅行関連情報のウェブサイトやメールマガジンなど「国内旅行の計画にインターネットの情報を利用」しており、そのうち47.4%は宿や航空券などのオンライン予約を利用している。しかし、「予約がとれたか不安」や「口頭で伝えなければ心配」、「電話の方が慣れている」などの理由から、インターネットは「情報収集のみでオンライン予約・購入の経験はない」人が30.9%にのぼる。
 また、オンライン宿泊予約を利用したことのある135人にメリットを聞くと、「空き状況がその場で確認できる」、「24時間いつでも予約ができる」、「検索機能で自由に宿を探せる」などを挙げた。逆にデメリットを自由意見で求めたところ、「申込みから確認までの時間が長くて不安だった」、「人数等を間違えた時はどうしたらよいかわからなかった」、「更新日時が古くて、サービスが本当に受けられるか不安になった」、「大手は安心だが、名前を知らないサイトなどは利用しない」など、46.6%の人が「不安」を挙げた。オンライン販売での不安で多く寄せられる「セキュリティに関する不安」は、今回の調査ではわずか1件のみに留まった。現地払いなど多岐にわたる決済方式がある旅行商品のオンライン販売では、セキュリティ以外の不安を解消するための、迅速なサイト更新や運営者のサポートなどが求められているようだ。