CTC、KANATA開催、新商品開発とFITへの情報提供を重視

  • 2003年10月23日
 カナダ観光局(CTC)は10月23日、24日、カナダから来日した36社と旅行会社向けのワークショップ「KANATA2003」を開催、旅行会社77社の合計120名が参加している。これに伴い、CTC日本代表のデレック・フッド氏が記者会見し、今後のカナダへのプロモーションについて「カナダの新しい魅力を紹介できる新商品の開発と、増加するFIT客に対応した観光情報の提供が不可欠だ」との考えを強調した。
 CTCは11月末から、オーロラに絞ったキャンペーンを予定し、新聞へ広告掲載を検討している。フッド氏は「エアカナダ(AC)、日本航空(JL)、およびノースウエスト航空(NW)と様々なプロモーション展開を検討している段階。新商品の開発をはじめ、具体的な方法は旅行会社とも検討する」と語り、「2、3週間後には詳細な内容が発表できる」と加えた。
 さらに、日本人の旅行者が治安や安全を重視する傾向にあることを受け、「これまではアメリカと一体のプロモーションを行ってきた。しかし、9.11事件の影響もあり、今後はアメリカと差別化を鮮明にすることで、カナダ独自の魅力、安全性を訴え、旅行の促進を図りたい」と述べ、SARSに対しては「制圧した実績を教訓としており、今後は大きな混乱は起きないだろう」と、楽観的な見通しを示した。