JATA海旅委員会、カナダ・オンタリオ州を視察、ツアーの多様化を提案

  • 2003年10月20日
 日本旅行業協会(JATA)の海外旅行委員会はカナダ・オンタリオ州を視察し、オンタリオ州観光局、ナイアガラ観光局をはじめとするカナダの旅行業界関係者と今後の日本市場でのプロモーション展開について意見を交換した。今回の視察旅行は、日本人訪問者数で最盛期に80万人を記録したものの、2002年は4.3%増の43万6510人に留まっており、現地サイド、日本側の双方ともSARS以外にプロモーション展開を見直す必要性が合致したことから、実施となったもの。この中で日本側はカナダ側に対して、現地のホテル側が早期の予約を望むものの、日本市場で急速に進行する予約の間際化の説明やオフ・シーズン対策、レンタカーを使うオプションツアーの多様化などの提案を行った。
 現地の視察では、これまでナイアガラの滝とカナディアン・ロッキーを前面に打ち出した観光ルートからの脱皮を日本/カナダ側で共有することから、観光ルートに組み込む新たな素材を重点的に視察した。具体的には、ナイアガラ周辺にも豊富な観光素材に目を向けるガーデニングを目的としたツアーやナイアガラ川沿いの遊歩道の散策など、既に一部で実施するツアーの下見のほか、ナイアガラの滝をライトアップする操作の体験などオプションツアーとして豊富な素材があることが紹介された。
 なお、日本側の視察団は下記の通り。

▽JATA海外旅行委員会オンタリオ視察団
団長:舩山龍二氏(ジェイティービー代表取締役社長)
団員:清水直明氏(エムオーツーリスト顧問)
団員:長尾祐二氏(内外航空サービス取締役・営業企画室長)
団員:渡辺隆基氏(東芝ツーリスト取締役社長)
団員:酒井収氏(京阪交通社事業部長)
団員:米谷寛美氏(日本旅行業協会理事・事務局次長)
団員:清水三永氏(日本旅行業協会理事・業務第一グループマネージャー)