FJ、日本路線の搭乗率が好調に推移、今後も旅行会社との協力を重視

  • 2003年10月16日
 エア・パシフィック航空(FJ)の日本路線の搭乗率が好調に推移している。FJは昨年4月から成田/ナンディ線を月・木・土の週3便体制とし、需要の増加に対応していた。今年5月中旬からは、都内を運航する路線バスのラッピング広告や雑誌への露出により、一般消費者の認知度を一段と高まっている。さらに、関西発の商品が造成された効果も大きく、パッケージ商品を購入するFIT層やハネムーンが顕著に増加しているとFJは分析する。今年度は4月、5月にイラクやSARSの影響を受けたものの、6月から旅客の動きが良くなった。7月から9月は順調に送客を伸ばし、10月に入っても13日が満席となり、このところの平均搭乗率は70%を推移する。今後の課題は、木曜日発の便にやや空席が残ることから、旅行会社のパッケージ商品を購入した男女カップルを対象とする「ペアシート・キャンペーン」を推進し、さらなる販売の拡大を狙う。
 また、10月17日にフィジーのジャパンアジアツアーオペレーター協会、フィジーホテル協会、フィジー政府観光局など、主要観光関連団体が合同で「トラベルサミット」を開催する。この中でFJをはじめ、主要旅行会社、現地手配会社、ホテルなど日本で組織する「フィジー会(FTDA)」はインセンティブ市場の開拓へ向けた提案を行う予定だ。これまでは主に、デスティネーションとしての認知度向上に力を入れ、個人旅行は順調に増加してきたが、今後は小グループにも対応可能なデスティネーションをアピールしたい考えが背景にある。これにより、FJは旅行会社を経由して団体旅行の誘致も行い、日本人旅行者全体の増加を図る。