インドネシア、観光省副大臣が来日、ビジネスから着実な需要回復を強調

  • 2003年10月6日
 インドネシア共和国政府文化・観光省副大臣のウディン・シャイフディン氏が来日、170人のミッション団と共に日本からインドネシアへの観光旅行の需要促進を訴えた。インドネシアは本年6月23日、文化観光省大臣のイ・ゲデ・アルディカ氏が前国土交通大臣の扇千景氏と両国の観光交流を促進する覚書(MOU)に署名しており、日本/インドネシア両国の政府レベルで旅行者の交流を推進する方針を打ち出している。来日したシャイフディン氏は「6月から7月にかけて大きく回復した。特に、インドネシアの経済成長率が年4%を上回り、ビジネス旅行の需要を支えている」と語り、着実な回復を強調した。
 また、シャイフディン氏はジャカルタの爆破事件を踏まえ、「安全基準を設定し、基準に満たないホテルは新聞に施設名を公表することで、セキュリティの向上を図っている」とも述べた。この他、観光地の安全対策やホテル、繁華街のセキュリティ体制を再構築し、軍や警察が積極的に安全対策に参画していることも明らかにした。
 今後の観光旅行の素材としては、北マルク州のダイビング、スペクトラタルシアのエコツーリズムなど体験型の旅行をアピールすることに加え、ジャカルタの歴史や文化をこれまで以上に露出することで、日本人旅行者の増加に乗り出す。