香港、8月の日本人訪問者数は36.2%減、世界全体ではSARS後初のプラスに

  • 2003年10月2日
 香港政府観光局(HKTB)によると、8月の日本人訪問者数は前年比36.2%減の7万7871人であった。7月の減少幅から10ポイント上昇しているものの、7月が一気に34ポイント回復したことを考えると、日本人訪問者の回復度合いは鈍い。しかし、全世界からの渡航者数は9.6%増の164万4878人で、SARS発生以降、初めて前年実績を上回った。ホテルの稼働率は88%と前年よりも2ポイント増加。特に中級ホテルが94%と高く、全世界の訪問者の中でも中国からの旅行者が多いことを示唆している。
 全世界からの訪問者数が好調だった理由として、HKTBが7月半ばから2ヶ月間にわたり実施した「ウェルカム香港プロモーション」が挙げられる。同プロモーションで約200万人の旅行者の誘致を目標にしていたが、8月の第3週で目標数値を達成し、終了日の9月15日には310万人以上が香港を訪れたという。現在は新キャンペーン「Hong Kong Live It. Love It!」として来年4月ごろまで様々なイベントを実施しており、更なる旅行者の回復に拍車をかけたい意向だ。