スペイン、2004年にダリ生誕100周年と未公開のピカソ作品を展示

  • 2003年10月1日
 スペイン観光局局長のギジュルモ・デ・アビラ氏をはじめとするスペイン観光ミッション団が来日し、来年のイベント予定を明らかにした。アビラ氏は、「現在の旅行者数は伸び悩むものの、2004年は2000年と同じく好調に推移する」と希望を含めた見通しを述べた上で、「ミッションの最大の目的は2004年のスペイン国内の大々的なイベント伝えること」と語った。スペインは年間5000万人の観光客を全世界から受け入れるものの「約90%が一般的なバカンスを求める旅行者が多い。しかし、日本からのお客様はスペインの多様な文化、歴史、芸術、自然などを堪能する方が多い」ことから、「今後もスペインの文化的な質の高さを満喫する方が増えて欲しい」と述べた。
 スペインの来年の2大イベントはダリの生誕100周年に伴う記念行事とピカソ生誕の地に作品が集結することでピカソ博物館を設置すること。特にアンダルシア州のマラガに10月27日から開設するピカソ博物館は、未公開作品204点を展示することから、ピカソ・ファンをはじめとした訪問者を期待する。マラガ市役所観光局長のアントニオ・ウルダ氏は「ピカソは生前、生誕の地であるマラガに作品を集めたいと語った意志を実現できる。博物館の設置により、年間で最大70万人の観光客の増加を見込む」と語り、日本からの訪問者数の増加にも期待を示した。