マルタ、日本人訪問者数は順調に増加、今後もインセンティブ旅行に力

  • 2003年10月1日
 マルタ観光局マーケティング&プロモーション・ディレクターのポール・ガリア氏が初めて来日し、近年のマルタへの日本市場の動向を語った。マルタへの日本人訪問者数は、2001年が前年比26%増の1万人を超え、2002年も21%増の1万1000名を上回る好調なデスティネーション。この原因として、マルタの歴史や文化に興味を持つ旅行者が多いほか、インセンティブ旅行のデスティネーションとしても送客数が伸びている。アクセスとしては日本からの直行便は無いが、ロンドンやフランクフルトからデイリーで就航することから、乗り継ぎの利便性も高い。これまでの順調な成長に関してガリア氏は「旅行会社の方にマルタの正しい理解を図ることができた。これにより、多くの送客を得ることができたことを感謝したい」と語り、今後の旅行会社と共同で訪問者数の増加に向けた施策を展開することを明らかにした。このうち、特に力点を置くのはインセンティブ旅行。ガリア氏は「インセンティブはバイヤーをマルタに招待することが最も効果的。百聞は一見にしかずで、インセンティブ旅行を計画する人に実際にマルタを見学してもらうことで、マルタの良さを理解していただきたい」と述べた。
 なお、マルタで来年予定する最大のイベントは5月のヨーロッパ連合(EU)加盟。ガリア氏は「マルタの新たな時代の幕開けとなる。正式にヨーロッパの一員となることで安全面の向上を図ることができ、デスティネーションとしてイメージアップにもつながる」とした。これに合わせ、5月31日には花火大会が予定されており、EU加盟に彩りを添える事となっている。