日本で開催の国際コンベンション数は減少、外国人参加者数は2割増加

  • 2003年9月30日
 国際観光振興会(JNTO)によると、2002年に日本で開催された国際コンベンションの件数は前年比2%減の2683件であった。しかし、参加者数は12.6%増の115万5889人に増加。そのうち、外国人参加者数は24.8%増の11万1791人と大幅に増加した。これは、2002年の年間訪日外客数523万8963人の2.1%を占める。コンベンション件数を規模別で見ると、1000人以上の外国人参加者数があった「大型コンベンション」は前年より4件増加し、7件が開催された。また、参加者数が300人で、そのうち50人の外国人参加者があった「中・大型国際コンベンション」は27件増の280件であった。
 また、国際団体連合(UAI)が発表した2002年に世界で開催されたコンベンション件数は2.1%増の9124件。このうち、日本で開催された国際コンベンション件数は4件増の232件で、国別開催件数のランキングでは13位。世界全体で開催された件数に対するシェアは2.5%であった。
 なお、JNTOとUAIの発表値の違いは選定基準が異なるため。

◇JNTO集計 日本で開催された国際コンベンションの都市別開催件数
▽総数(順位/都市名/件数)
1位/東京(23区)/793
2位/京都/209
3位/神戸/205
4位/大阪/192
5位/名古屋/167
6位/福岡/150
7位/横浜/130
8位/千里地区/119
9位/つくば地区/80
10位/札幌/71

▽中・大型(順位/都市名/件数)
1位/東京(23区)/61
2位/京都/34
3位/大阪、横浜/各32
5位/神戸/15
6位/札幌、福岡/各12
8位/名古屋、広島/各10
10位/つくば地区/6

▽都市別外国人参加者数(順位/都市名/人数)
1位/東京/2万462人
2位/大阪/1万8471人
3位/京都/1万2116人
4位/横浜/1万2097人
5位/福岡/5345人
6位/神戸/4559人
7位/札幌/4142人
8位/仙台/3732人
9位/広島/3731人
10位/名古屋/3043人

◇UAI集計 世界で開催された国際コンベンション件数
▽大陸別(順位/大陸名/件数/シェア[%])
1位/ヨーロッパ/5157/56.7
2位/南北アメリカ/1934/21.2
3位/アジア/1248/13.7
4位/アフリカ/416/4.6
5位/オセアニア/351/3.8

▽国別(順位/国名/件数)
1位/アメリカ/1145
2位/フランス/565
3位/イギリス/505
4位/ドイツ/481
5位/スペイン/392

▽アジア内(順位/国名/件数/世界国別ランク)
1位/日本/232/13位
2位/中国(香港含む)/180/15位
3位/シンガポール/137/18位
4位/韓国/123/20位

▽都市別(順位/都市名/件数)
1位/パリ/228
2位/ブリュッセル/196
3位/ロンドン/171
4位/ウィーン/165
5位/シンガポール/137

▽日本国内(順位/都市名/件数)
1位/東京/43
2位/京都/30
3位/大阪/23
4位/神戸/11
5位/札幌/10

注1)JNT0の国際コンベンション選定基準
「参加者が20名以上あり、かつ参加国数が日本を含む2ヶ国以上の国際会議」または「参加者数が20名以上あり、かつ外国人参加者数が10名以上を占めた国内会議」。これに「セミナー、シンポジウム」は加え、「企業内会議や研究機関における講義、投資・観光セミナー、研究会」は除外。

注2)UAIの国際コンベンション選定基準
「国際団体本部が主催または後援した会議」または、「その他国内団体もしくは国際団体支部が主催した会議で(1)参加者数300人以上、(2)参加者の40%が外国人、(3)参加国が5ヶ国以上、(4)会期が3日以上の実績があった会議」