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北京、下町の息吹を感じる胡同の路地めぐり

  • 2003年9月26日
 北京市は2008年にオリンピック開催を予定しており、第5環状線が完成したことをはじめ道路の工事は着実に人々を迎え入れる体勢が整いつつある。また、オリンピックに向けて観光客の増加が期待されるが、そのような状況の中、消費者にお薦めするスポットを紹介したい。
 北京を訪問したら必ず訪れる天安門、故宮博物院、景山公園。北から来る邪気を払うため人工的に作られた景山から故宮を眺め、全体像を把握することが可能であることから、旅程に組み込むことは多い。しかし、北京は巨大な建築物だけでなく、人々の生活する息吹を感じ取ることのできるスポットも多い。
 特に、胡同は昔からの雰囲気を残す下町スポットだ。ここに住む人々は、東西南北に住居を配置し、真中には庭を備える四合院という作りに住む。母屋は一番屋根が高く、北に配置されており、昔は一家の主が住んでいた。明や清の時代に立てられた住居は現在、数所帯で一つの四合院で共に暮らしているものの、その面影は依然として残る。中には、現在も生活を送る家族が自宅を観光客に開放し、見学をすることも可能だ。街中の人々の様子だけでなく、昔ながらの住まいを大切にしながら、現代に適応する「生の生活」を肌で感じることができる貴重な体験だ。
 この下町の路地めぐりは、自転車を改造した「リキシャ」で路地を巡ることが可能だ。このリキシャに乗るとゆったりと町並みを見ることができ、家庭訪問以外の観光スポットを巡るにも便利だ。例えば、鼓楼と鐘楼。このうち鼓楼は上まで階段から昇ることができ、胡同の町並みを見下ろすことや、天安門までつながる道から北京市を見ることができる。現在は運がよければ、太鼓を叩く場面に遭遇することもある。そんな肌で人々の息吹を感じることができる街、北京をお薦めすることはいかがだろうか。