CX、日本路線の搭乗率は60〜75%に回復、今後はイールド向上が課題
キャセイパシフィック航空(CX)日本支社長のエイドリアン・ゲイン氏は18日、日本市場の動向、および今後のCXの課題などを語った。SARSの流行によるCXの1日あたりの損失額は約300万米ドル、利用客は1日5000人と通常時の一日3万6000人から約75%減を推移し、2003年度上半期(2003年1月〜6月)の最終損失は12億4100万香港ドルの赤字となった。ただし、ゲイン氏は「ヨーロッパ、オーストラリア市場はSARS終息後から約1ヶ月で回復、日本市場は8月下旬から9月初旬にかけて本格的に回復をはじめた。9月末に最後まで駐機する機材の運航を開始することで全面回復となる」と語り、通常運航の完全回復を強調した。
現在、日本路線のロードファクターは東京/香港線、名古屋/香港線が約75%、関西/香港線は約65%、福岡/香港線は60%弱を推移する。香港から北海道へ旅客が70%を占める香港/札幌線のロードファクターは約80%と好調だ。ゲイン氏は「ビジネス旅客が多く、特に日本にビジネスで訪問する外国人旅客の割合が多い。だが、日本人旅客は『前年並み』ではないものの、着実に回復途上にある」と現状を分析。「レジャー客の回復は、まだ時間が必要だが、ビジネス客は中国の高い経済成長に支えられ早い段階で回復する」とした。
今後の課題は、イールドの向上が焦点となる。現在、CXの路線全体のロードファクターは約75%とSARS流行期から大きく回復している。ゲイン氏は「旅客単価が低水準に留まり、いかに平均単価を引き上げ、収益の改善を図るかが重要」と語った。また、「香港政府観光局(HKTB)と協力し、香港へ旅客を誘導することも継続する」と述べた。
現在、日本路線のロードファクターは東京/香港線、名古屋/香港線が約75%、関西/香港線は約65%、福岡/香港線は60%弱を推移する。香港から北海道へ旅客が70%を占める香港/札幌線のロードファクターは約80%と好調だ。ゲイン氏は「ビジネス旅客が多く、特に日本にビジネスで訪問する外国人旅客の割合が多い。だが、日本人旅客は『前年並み』ではないものの、着実に回復途上にある」と現状を分析。「レジャー客の回復は、まだ時間が必要だが、ビジネス客は中国の高い経済成長に支えられ早い段階で回復する」とした。
今後の課題は、イールドの向上が焦点となる。現在、CXの路線全体のロードファクターは約75%とSARS流行期から大きく回復している。ゲイン氏は「旅客単価が低水準に留まり、いかに平均単価を引き上げ、収益の改善を図るかが重要」と語った。また、「香港政府観光局(HKTB)と協力し、香港へ旅客を誘導することも継続する」と述べた。