NZ観光大臣、260万NZドルに予算を倍増、日本で積極的な広告を展開

  • 2003年8月28日
 ニュージーランド観光大臣のマーク・バートン氏はこのほど、今後の日本市場における観光プロモーションの展開について語った。バートン氏は「SARSやイラク戦争の影響で、修学旅行や英語学校への留学などが激減して大きな影響を受けた。しかし、6月の訪問者数は回復に向けて動き出している」ことから、現在の2倍となる「260万ニュージーランドドル(約1億5000万円)の予算を日本市場で活用する」と語った。具体的には東京、大阪、名古屋圏において新聞広告や駅での広告に加え、東京都内ではニュージーランドをアピールするトラックで広告活動を展開する新たな手法を取り入れる。
 また、バートン氏はニュージーランド観光局日本支局開設30周年を迎えるにあたり、「設立当初の1973年は6000人の日本人訪問者数は、この30年で17万4000人まで増加した。しかし、訪問者増だけでなく、持続可能な観光を目指す方向を加えるなど、一定の修正が必要」と今後のPR活動について方針を明らかにした。これはニュージーランド訪問者のうち、環境に配慮した観光を実践する人が増加しており、体験型の旅行で高い満足度を得られていることが背景にある。今後はこのような体験型の観光客をサポートする施設の充実などインフラの整備も行う予定だ。

▽ニュージーランド観光局日本支局開設30周年のレセプションの様子は
http://www.travel-vision-jp.com/
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