中国、リカバリー・ミッション第2弾が来日、消費者向けキャンペーン実施

  • 2003年8月25日
 中国から山東省、上海市など各地方観光局が7月に来日したが、今月末から来月にかけてリカバリー・ミッションの第2弾が来日する。特に、今月27日に広州市観光局長、深セン市観光副局長を筆頭に50名のミッション団が来日し、一般消費者を対象としたキャンペーンを東京駅で展開する。また、北京市は観光局局長の于長江氏の来日を皮切りとして、9月2日から電光式の大型広告を掲出するラッピング・トラックを東京で走らせ、積極的な宣伝活動を展開する。またテレビ朝日45周年記念特別番組「流転の王妃・最後の皇帝」を放映するほか、9月2日から11月10日までの期間に一般消費者を対象としたキャンペーンを実施して抽選で15組30名を北京旅行に招待する。
 観光局の活動は旅行会社も刺激している。この下期は各社の販売目標は、ANAセールスの4%減からジャルパックの47%減までと減少を予想。しかし、ANAハローツアーはSARSの影響が比較的少ない上海で新旧を取り入れたショッピングモールの新天地に焦点を置く単独パンフレットを設定し、新たな切り口から早期の観光旅行の需要回復を狙う。また、ジャルパックは期中商品を積極的に投入する方針。ジャルパックは前年比47%減の8000人と控えめな目標だが、期中商品では約5000人程度の上乗せを狙っており、合計1万3000人の集客を目標とする。中国への短期渡航ビザを免除する措置の追い風も吹き出していることから、観光需要が回復の進展に注目したい。