マリオット、中国、ハワイ、グアム地区のセールス・ミッションが来日

  • 2003年8月4日
 マリオット・インターナショナルはこのほど、中国、ハワイ、グアム地区のセールス・ミッションが来日し、新たに開業するホテルや営業方針を明らかにした。今回のミッションは東京セールスオフィスで取扱う予約の約5割を同地区の約70ホテルが占めており、日本市場における営業の強化、およびアピールを目的とするもの。アジア太平洋地区、オーストラリア担当上級副社長のジェフ・ガーサイド氏は「3月中旬から6月中旬までSARSの深刻な影響を受け、各ホテルの需要は激減した。しかし、とりわけ中国地区のビジネス需要が回復に転じており、7月以降は回復軌道を描く」と見通しを示し、「日本市場は重要であり、これまで以上に日本の旅行業界との濃密な関係を保ちたい」と語った。
 マリオットの今後の新規ホテルは、現在18ホテルを運営する中国での展開が主なものとなる。今年9月に予定するJWマリオットホテル・上海を皮切りに、2004年までにマリオット・エグゼクティブ・アパートメント上海、ルネッサンス・浦東上海、三亜マリオット・リゾート、ルネッサンス・テダ・天津ホテルの4ホテルを順次、開業する予定だ。これは、日本企業の中国への進出や今後も年7%程度の経済成長率が予測されていること、2008年の北京オリンピックなど、ビジネス、観光ともに増加に期待が出来ることから、積極的な展開を継続する。
 また、ハワイではコオリナ・ビーチ・クラブとワイオハイ・ビーチ・クラブの販売を開始した。これは、日本で認知度が高まりつつあるタイムシェア形態のプロパティ。コオリナの日本人購入者の割合は現在、10%程度であるものの、今後の日本からの需要が高まることを想定し、日本人専用デスクを設置し、ファミリー層をターゲットとした販売を展開する。