エクアドル、JETECを設立し、質を追求するエコツアーを前面に

  • 2003年7月23日
 エクアドル大使館は「日本・エクアドル観光交流促進協議会(Japan/Ecuador Tourism Exchange Committee:JETEC)」を設立する。これは、本年10月を目途に設立し、エコツーリズムを前面に打ち出した観光プロモーションを推進する観光局の役割を果たすもの。これに伴い、日本・エクアドルの関係団体で構成する準備委員会を設置した。エクアドル共和国大使のアドルフォ・アルバレス氏は「エクアドルの観光を促進する中で、重要なポイントは『交流』と『長期的プロモーション』」とし、ガラパゴスの自然や首都キトの文化遺産をはじめとする豊富な観光資源を持続的に日本市場に紹介する。また、準備委員会の委員に就任したウニベルツール代表取締役社長の渡辺淳二氏は「エクアドルへの日本人旅行者は年間で2000人程度。エコツアーを推進する趣旨を考えても訪問者数ではなく、いかに旅行者が満足するかという質を追求する」と付け加えた。
 協議会を10月初旬に発足することに伴い、エクアドル観光大臣が来日を予定しており、JATA国際観光会議にも出席する。また、長期的な展望での観光促進プログラムであることから、エクアドルで最も著名なダンサーであるウィルソン・ピコ氏が来日し、東京・大阪での公演を予定するほか、エクアドルにおいて「観光と環境の国際会議」(仮称)を来年に予定するなど、文化的な交流も深めていく。