スターウッド、昨年は比較的良好な実績、宿泊客へのサービスの充実を図る

  • 2003年6月17日
 スターウッド・ホテル&リゾート・ワールドワイドは「スターウッド・ヨーロッパ2003」を開催、ヨーロッパ・アフリカ・中近東統括社長のロランド・フォス氏が現状と新サービスについて語った。スターウッドが全世界に展開する6ブランド全体での2002年の客室稼働率は昨年から5ポイント減の63.5%、1日1室当たり平均客室料金は95ドル、総売上が38億8000万ドル(約4600億円)、またヨーロッパ地区での日本人のスターウッド利用は15万ルームナイトと昨年から若干減少したものの、「不況や世界的な不安定要素が多い状況としては、比較的良好な実績であった」(フォス氏)という。
 ヨーロッパ、アフリカ、中近東地区のシェラトン・ブランドでは、宿泊客へのサービスの充実を図ることを目的として「travelite(トラベライト)」を4月2日から設定した。これは主にビジネス客のリピーターを対象に、一晩で仕上げるクリーニング、荷物を預かるストアレージ・サービス、24時間のフィットネスセンターの利用、ワイヤレス・インターネットの利用などを統一的にサービス提供するもの。スターウッドがビジネス目的の顧客900人を対象とした調査では、「travelite」に設定するサービスのニーズが高いことから、これまでに提供してきたサービスを再構成し、ブランド戦略を展開している。
 また、スターウッド・ヨーロッパでは「ハーモニー」「ネーチャー」「ライフバランス」など7つのコンセプトのもと、スパプログラムを提供している。これはマッサージのプログラムが多様化する状況を踏まえ、明確なコンセプトの下、顧客に分かりやすいメニューでサービスを提供するもの。現在はヨーロッパに限られているが、10月から全世界において同サービスを展開する。