タイ、ソンタヤー観光省大臣、SARS対策で万全かつ安全を強調

  • 2003年5月26日
 タイ国のソンタヤー・クンプーム観光・スポーツ省大臣は23日、旅行業界向けセミナーで「タイ国に訪れた旅行者がSARSに感染した場合、治療費は全額負担する。仮に死亡された場合、1200万円の補償金を支払う」と述べ、SARS対策が万全かつ安全であることを出席した旅行会社の担当者に改めて訴えた。また開始している「スマイル・プラスキャンペーン」については、「協力していただいた旅行会社の皆様には、ツアーの広報などで協力する」と言及、販売促進面でのサポートを行う意向を明らかにした。
 さらにSARS問題の解決後は、「ビューティ・ビィヨンド」として新たに、より深く観光素材をプロモーションする考えを強調した。既にその一つとしてタイ国内では「UN SEEN(まだ見ぬ)」キャンペーンを発表、その概要をセミナーの席上で初めて明らかにした。藤村喜章マーケティングマネジャーは「雲の上の山や、引き潮でできる海の道など、これまでみたことがない、知られていない50ヶ所以上の観光素材をプロモーションする」と語り、新しい観光素材を提供することでリピーターの獲得、および旅慣れた旅行者の取り込みを図る計画だ。なお、昨年タイに訪れた旅行者は1087万人(前年比7.3%増)、そのうち日本人訪問者数は123万人(4.58%増)に上り、リピーターが着実に増加している。