オンタリオ、SARS対応は万全、リカバリーに1億2800万加ドル投入

  • 2003年5月21日
 カナダ・オンタリオ州からこのほど、新型肺炎(SARS)の最新情報および日本の旅行需要喚起を目的とする観光ミッションが来日した。ミッションの代表である州政府観光・リクリエーション省の副大臣ビル・アレン氏は、「日本は重要なマーケット。5月14日に世界保健機構(WHO)の感染地域指定の解除を受け、直ぐに訪日を決定した」とした上で、「SARSの対応は空港でのスクリーニングや病院での対応など万全を期しており、旅行需要が早期に回復することを望む」と語り、旅行会社の支援を要請した。
 また、今回の観光ミッションは旅行需要回復の方針に関して、日本の旅行業界と意見交換を行った。これはオンタリオ州政府が今後2年間、観光リカバリー予算として重要な市場に1億2800万カナダドル(約104億円)を投入することを決定しており、帰国後に各市場の具体的なプロモーションを検討するためのもの。具体的には、トロントの現状を把握してもらうことを目的に旅行会社を対象とするファムツアーを開催することを検討している。またトロントでは需要回復の一環としてホテル、アトラクション、シアターなどが連携、お得なパッケージを設定しており、今後は旅行会社にツアーに組み込むよう積極的なアピールを行う。