ニュージーランド、SARS対策で新たな防疫対策実施へ

  • 2003年5月16日
 ニュージーランド保健省は、入国管理に係わる重症急性呼吸器症候群(SARS)の新たな防疫対策を導入すると発表した。また、ニュージーランド観光局ではツアー説明会、修学旅行の説明会などで渡航に不安を持つ旅行者への説明に利用できるレターを発行している。希望者はニュージーランド観光局広報部(TEL:03-5400-1311)まで申し込む。なお、現在ニュージーランド国内で、感染者または感染の疑いがあるとされる人は確認されていない。防疫対策の具体的な内容は以下の通り。

(1)新しい入国カードの導入(SARSに関する質問事項を新たに加えた入国カードが5月21日から配布される。質問事項は、SARS感染者との接触があったか、過去10日以内にSARSの感染地域に滞在したか、発熱や咳などの症状があるかの質問項目が加わっている)
(2)温測定カメラの導入(オークランド国際空港では5月15日より体温測定カメラを試験的に導入し、38度以上の体温がある渡航者を検知する。この結果によって、来週以降、この装置を本格的に導入するかを判断する)