イタリアSARS対策、日本からの乗客は医師の検査不要

  • 2003年5月16日
 イタリア政府観光局は、イタリアでの重症急性呼吸器症候群(SARS)感染防止対策の状況をまとめて発表した。それによると、イタリア政府が決めた最近のSARS感染防止対策措置は、新型肺炎感染地域にWHO(世界保健機関)が特定した中国、台湾、香港などの国から来た便の乗客に対してのみ医師の診断を義務づけている。
 このため、日本から直行便でイタリアに到着した乗客には、イタリア入国の際、空港で医師による検査はない。また、日本発で、シェンゲン条約に加盟するEU域内の空港を経由してイタリアへ到着する便に搭乗した乗客も、日本から来たことを示す搭乗券とパスポートを提示するよう求められることはあるが医師による検査はない。
 イタリア政府では、入国の際に旅客の検査を強化しており、イタリア国内で感染への危険はない、としている。