スイス、セミナーで新しい観光素材としてウェルネスとカジノを紹介

  • 2003年4月2日
 スイス政府観光局は先ごろスイス総合セミナーを開催、最新情報を提供した。観光局では「スイス癒しの旅」をテーマにウェルネスに関する観光素材をアピールした。チューリッヒ湖畔の「パノラマリゾート&スパ」では新たにスパがオープンし、ボディトリートメントやアーユルベーダ、指圧などが受けられる。またアルプスにはロイカーバート、「アルプスの少女ハイジ」に登場したバートラガッツ、ヴァルスなど温泉地が多い。さらに新しい素材としてカジノを紹介。2年前の法改正を受け、掛け金に関する制限がなくなったAライセンスを持つカジノが7ヶ所ある。そのうちバーデン、ルツェルン、ベルン、モントルーがリニューアル・オープン済みであり、本格的なカジノを楽しむことができる。
 また、ツーリズムマーケティング研究員磯貝政弘氏が「成長する熟年マーケットとスイス」をテーマに講演を行った。現在は熟年層やシルバー層が海外旅行マーケットで重要な位置を占め、その旅行のキーワードは「街歩き」、「世界遺産」、「気に入った雑貨や日用品」の3つと説明、物見遊山ではなく目的意識の高い旅行者が増えていると分析した。また、スイスへ旅行する日本人の6割以上が熟年層であり、パッケージツアーを利用した旅行が多いという。同社のアンケートでは行きたい国の上位にスイスは常に入っており、特に海外旅行経験の浅い人がスイスを好む傾向にあることから、「視点を変えたツアー造成を行うことで、まだまだ需要は掘り起こせる」と語った。