ATC、新たに細部で旅行客のニーズを捉えたことを反映、今後の旅行商品の提案

  • 2003年2月28日
 オーストラリア政府観光局(ATC)日本・アジア地区統括局長リチャード・ビアー氏が来日、ATCの日本における活動方針について語った。2002年の日本人のオーストラリア訪問者数は2001年比6.2%増の71万5705人、2003年1月単月では2002年比10%増の見込みである。昨年は日本人の渡豪者数を2010年までに100万人にする計画「ビジョン・ワン・ミリオン(V1M)」を達成すべく、大規模な調査を実施した。これは、日本人女性600人を20代および30代のOL、50代のシニア層、65歳以上のシルバー層に分け、都市、大自然、リゾート、食べ物とワイン、文化の5つの項目に関してインタビュー形式でアンケートを取ったもの。
 これまでATCが展開したプロモーションの方向性に関しては旅行者のニーズに沿うものの、現地での日本食は週に一度で十分とする意見が多く、また日本人ではなくオーストラリア人による日本語ガイドの要望が多かった。このように新たに細部で旅行客のニーズを捉えたことを反映させ、今後の旅行商品の提案に生かしたいとする。ビアー氏は「プロダクト自体を変えるのではなく、それをどのように体験するか、そのために何が必要かを考えていくことにより、旅行者が満足できるものを提供できる」と明言した。