グアム州知事、日本人観光客の受入れ体制は整備されていることを強調

  • 2003年1月14日
 グアム準州の州知事にフェリックス・P・カマチョ氏が1月6日に就任、このほど来日し台風26号(ポンソナ)の直撃被害からの回復状況や今後の観光政策の抱負を語った。同氏によると「台風の被害からの回復はFEAM(アメリカ連邦危機管理庁)、連邦政府、赤十字をはじめ日本政府からの援助などによりこれまで被害から最も早い基調で回復」しており、グアムのメインストリートに位置するホテルの電力はほぼ回復、日本からの観光客を受け入れる体制も整っているという。現状を視察するための旅行会社向けFAMツアーを企画しており、現状を把握してもらいたいと訴えた。
 また、グアムへの観光に関して「日本からのグアムへの観光客を増加させたい」意向。2002年の日本人観光客は2001年比13.5%減、2000年比25.6%減の77万9484人であり、今年も国際情勢に旅行需要を不安定にする要素があるものの2000年の日本人訪問者100万人までの回復を今後1年から1年半で達成したいという。具体的にはスポーツを目的とする旅行客の増加を目指す。プロ野球の読売ジャイアンツの選手数人が1月下旬にキャンプを行うことから球団全体のキャンプ誘致を行うほか、サッカーや水泳選手のトレーニング地としても売り込みたい考え。また、ウエディング市場は2001年が8550組、2002年が9500組であったことから、引き続き市場規模の拡大を狙う。また、グアムの旅行客のファミリー、団体、OL層のほか、学生に向け海外旅行地としての認知を高めるほか、身体に障害をもつ方々に向けても施設が整っていることから安心できる旅行先として提案していく。