LA、親善大使に著名人を起用、観光収入1200万ドルの増大を見込む

  • 2002年11月22日
 ロサンゼルス市は今月から2003年6月まで観光促進キャンペーン「See My LA」を展開、このたびプロモーションのためロサンゼルス市長ジェームス・K・ハーン氏が来日した。同キャンペーンは日本からの観光客増加を目的に、映画俳優のアーノルド・シュワルツネッガー氏、ロサンゼルス・ドジャースの石井一久選手を親善大使として起用し、文化、都市、自然など多彩な観光素材を持つロサンゼルスの魅力をアピールするもの。またロサンゼルス観光局では、ウェブサイト(http://www.lax.co.jp)上で一般消費者を対象に応募を募り、抽選で30名にロサンゼルス旅行を進呈する。
 2001年にロサンゼルスを訪れた外国人の中で、日本人は約57万人と最も大きな割合を占め、その観光収入は4億8700万ドルであったという。ロサンゼルス市は今回のキャンペーンにより、2003年は日本人観光客が前年比3%増となり、観光収入はさらに1200万ドル増大すると見込んでいる。ロサンゼルス国際空港は国際線、国内線共に旅客の荷物チェックを厳重にするエレクトロニクス装置を導入、空港警察官の数を25%増強するなどセキュリティ強化策を講じている。また、新しい観光素材としては「天使のマリア大聖堂」が9月にオープンし、2003年夏には「ウォルト・ディズニー・コンサートホール」が完成する予定。
 今回の一行は観光プロモーションのため10日間の日程でソウル、北京、東京、上海、香港、台北を訪れる。ハーン市長は日本を含めたアジア市場を重要視しており、「アジアからの観光客は9.11事件後2000年比マイナス40%と激減したが、現在はマイナス15.5%まで回復した。プロモーションがロサンゼルスへの観光客誘致の起爆剤となれば」と語った。