ヒルトン・リゾーツ・ハワイは旅行業界を対象にハワイセミナーを開始した。はじめにハワイ観光局（HVCB）東日本地区セールスマネージャーの塚本佳子氏がハワイの現状を説明した。同氏によるとハワイへの日本人訪問者数は徐々に回復しているものの、2002年度も苦戦を強いられており今年度合計の訪問者数を150万人強と昨年程度（152万8564人）と予想している。今後HVCBでは長期滞在者や9.11事件以降も以前と変わらずに旅行を続ける目的意識の強い旅行者を対象に、ハワイへの旅行目的や動機を与える要素である文化・教養、自然、スポーツの3テーマを訴求していくという。
　これを受け、ヒルトンではファミリー、ウェディング、シニアの3つのマーケットを重要ターゲット層としてマーケティングを強化する。ファミリー向けにはウォルトディズニーと専属契約を結び、ディズニー新作映画「リロ＆スティッチ」（2003年3月日本公開）のキャラクターを使用したプロモーションを展開、「リロ＆スティッチ」のキャラクターを使用した壁紙やシーツなどを使用した内装の客室を数部屋設ける予定。
　また、ウェディングでは2005年にヒルトン・ハワイアン・ビレッジにチャペルを新設し受入体制を強化、シニア層にはヒルトン・ハワイアン・ビレッジの敷地内でハワイ原産の観葉植物や50種以上の熱帯植物が観察できる散歩道など、同ホテルならではの充実した設備をアピールした。