ハイアット、アメリカ方面は2004年ごろの回復を予想、アジアは好調

  • 2002年9月30日
 ハイアット・ホテルズ・コーポレーションの副社長補佐のロブ・サミエト氏と、ハイアット・インターナショナル・ホテルズ・アンド・リゾーツのアジア太平洋地区ホテルセールスディレクターのマーレーン・ポインダー氏が来日、同社の近況を語った。サミエト氏は「アメリカのインバウンドは昨年9月以降に大きく減退したと捉えられているが、それ以前から経済状況などの理由でグループ、FITともに停滞気味であった。また、インターネットの普及などマクロの環境変化からも業績が左右されているが中長期的には上向きになる」と語った。今年の1月から8月の稼働率は昨年を上回る状況で、2004年には大型コンベンションの予約が入りはじめており、この時期に完全回復するとサミエト氏は予測している。
 また、ポインダー氏は「アジア・太平洋地区は予測を上回る売上を記録するなど好調に推移している」という。特に中国へのコーポレートの需要は石油化学、石油、コミュニケーション関連業種が多く、レジャー客も手堅く獲得できている。稼働率が上昇したにもかかわらず平均客室単価が下落している懸念材料はあるが、同地域は「安全」と認知されているため、引き続き来年も今年以上の宿泊客の増加を見込んでいる。
 また、今後ハイアットは11月から来年末までに合計10ホテルを開業する。来年6月に予定されているグランド・ハイアット・ドバイや、8月に予定されているパーク・ハイアット・ミラノなど日本人に人気のデスティネーションにオープンするホテルもある。