ハリスコ州政府観光局、セミナー開催、新たなメキシコツアーを提案

  • 2002年7月16日
 メキシコのハリスコ州政府観光局はメキシコ観光局と全日空(NH)、メキシカーナ航空(MX)と共同で、旅行会社社員の対象のセミナーを開催した。現在、メキシコを訪れる日本人観光客は約6万人。日本人に人気の都市はカンクン、メキシコシティ、ロスカボスの順。同州の州都であるグアダラハラは4番目であるが、同州を訪れる日本人旅行者数は全体の9%に留まっており、ツアーではなくFITでの訪問が多い。しかし、同州の太平洋岸にある都市プエルトバジャラはコンデナスト・トラベラー誌で世界の人気リゾートの8番目に選ばれるなどアメリカ人には有名なデスティネーションである。ハリスコ州政府観光局長のオラシオ・ゴンサレス・パルド氏が「ハリスコ州はテキーラやマリアッチの発祥の地で、まさにメキシコの心といえる場所」と語るように、植民地時代の建築物が多く残る町グアダラハラ、プエルトバジャラやコスタレグレなどの海岸リゾート、山岳地帯の少数民族が住む集落などメキシコ独自の文化や伝統を味わうことができる。また、ビーチリゾートを中心に5ツ星ホテルやブティックホテルなど受け入れ施設も充実している。メキシコ観光局駐日代表のギジェルモ・エギアルテ氏は「グアダラハラを中心にビーチリゾートや山岳地帯などを周遊するコースなどツアー造成に適した素材が多い」と、日本市場に新たなツアー企画を促した。
 なお、今年の3月31日から、NHとMXは成田/ロサンゼルス線とロサンゼルス/メキシコシティ線、ロサンゼルス/グアダラハラ線で共同運航を開始し、乗り継ぎ利便が向上した。ハリスコ州の中心地グアダラハラへは成田からロサンゼルスへ9時間、ロスからグアダラハラへ3時間で到着することができる。