IATA、NZと香港国際空港を「One ID」初認証 顔認証による空港手続きの国際連携へ

  • 2026年10月29日

 IATAは10月28日、デジタルIDと生体認証に関する国際基準「One ID」の認証を、ニュージーランド航空(NZ)と香港国際空港が初めて取得したと発表した。認証はマカオで開催された「IATA World Passenger Symposium(WPS)」で授与された。

 One IDは、空港到着前に旅客が本人確認や渡航書類の確認を済ませ、空港の各チェックポイントではパスポートや搭乗券を繰り返し提示せず、顔認証で通過できるようにするための業界基準。

 香港国際空港では、顔認証を使ったセルフサービス型システム「Flight Token」を運用している。同空港によると、出発旅客の80%超が出発行程の各チェックポイントで利用でき、2021年の導入以降、利用者は延べ9300万人を超えた。今回の認証を、香港国外への展開に向けた信頼基盤と位置づけている。

 NZは、香港国際空港との試験運用を通じ、国境を越えたデジタルIDの活用で書類提示や待ち時間を減らせる可能性を確認したと説明。顧客情報の保護も重視するとしている。

 IATAの2026年グローバル調査では、空港のチェックポイントで紙の渡航書類を提示せずに済むなら、生体情報の提供に応じるとした旅客は78%だった。IATAは各国政府と、国際旅行で使うデジタル渡航証明(DTC)の発行・受け入れを可能にする制度面の整備を進めている。