HISとマレーシア航空が戦略提携、KUL以遠の送客拡大へ ビジネスクラス販売も強化
エイチ・アイ・エス(HIS)とマレーシア航空は、日本発マレーシア行きと、クアラルンプールを経由するグローバル路線での戦略的パートナーシップに関する覚書を締結した。HISの販売・プロモーション網とマレーシア航空のネットワークを組み合わせ、日本市場での新規需要創出とマーケットシェア拡大を図る。
両社が重点的に送客するのは、マレーシアのほか、デンパサール、プーケット、モルディブ、ロンドン、パリ、オーストラリア。ハイエンド層を対象としたビジネスクラス販売の強化にも取り組む。また、専用キャンペーンや共同プロダクトセミナーを実施する。両社は、競争力のある価格帯と最適な座席供給を実現し、観光・ビジネス双方で需要を取り込む考えだ。
9月2日にはマレーシア航空が、福岡―クアラルンプール線を週5便で開設。これにより日本では東京、大阪、福岡からクアラルンプールへのネットワークを展開し、同地をハブとして東南アジアや欧州、豪州などへの需要開拓を進める。
今回の協定締結に合わせ、HISはマレーシア航空を利用する特別商品を設定した。成田、関西、福岡発でクアラルンプールやプーケット、バリ島に加え、ロンドン、シドニーなどクアラルンプール以遠の商品を展開する。HISは、クアラルンプール以遠の燃油サーチャージが比較的抑えられている点をマレーシア航空の強みとして挙げ、長距離方面を含めたコストパフォーマンスを訴求する。
背景には「Visit Malaysia 2026」がある。マレーシア政府は同キャンペーンを通じて観光誘致を強化しており、2026年の国際訪問者数4700万人を目標に掲げている。HISの福島慶輔海外旅行事業部長は、マレーシアを「プレミアムな旅行先」として推進するとともに、専用キャンペーンや新商品の開発を通じて新規需要を創出する考えを示した。マレーシア・アビエーション・グループのデルセニッシュ・アレサンディラン航空事業最高商務責任者(CCO)も、日本を重要市場と位置付け、マレーシアだけでなくクアラルンプール以遠への観光・ビジネス需要の拡大を図るとしている。