KNT-CT、第1四半期は営業利益53.3%減 万博需要の反動、人的・システム投資も響く

  • 2026年8月6日

 KNT-CTホールディングスの2027年3月期第1四半期連結決算は、売上高が前年同期比1.1%減の726億6800万円、営業利益が53.3%減の9億2900万円となった。経常利益は42.4%減の13億2900万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は32.4%減の13億1300万円。前年の大阪・関西万博関連需要の反動や中東情勢の影響に加え、人的投資とシステム経費の増加が利益を圧迫した。営業利益率は前年同期の2.7%から1.3%に低下した。

 国内旅行は、宿泊費など旅行代金の上昇や生活コスト増を背景に需要が伸び悩んだ。個人旅行ではクラブツーリズムの添乗員同行ツアーで季節商品やテーマ型商品の販売を進め、団体旅行では法人研修、学生の合宿・遠征などの獲得に取り組んだ。教育旅行では4月に「教育旅行オンラインコンタクトセンター」を開設し、全国の学校にオンラインで相談・提案する体制を整えた。

 海外旅行は、円安や渡航先の物価上昇、燃油サーチャージの上昇が続き、需要の完全回復には至らなかった。クラブツーリズムでは、中東情勢の影響を受けた南欧・東地中海方面が伸び悩んだ一方、北欧・英国など一部の欧州方面、アジア・オセアニア方面、米国でのスポーツ観戦ツアーが好調だった。ゴールデンウイークには客船「バイキング・エデン」をチャーターした日本周遊ツアーも実施した。

 同社は4月、近畿日本ツーリストの直営店舗販売・仕入部門と、近畿日本ツーリストブループラネットの国内向けWEB販売部門をクラブツーリズムに集約した。仕入れから商品企画、販売までを一体運営する体制を構築し、近畿日本ツーリストとクラブツーリズムが持つ計1000万人の顧客基盤の活用を進める。2027年4月には、持株会社と主要旅行子会社3社を統合する一社化を予定している。

 財政面では、6月末の自己資本比率が前期末の42.3%から26.4%に低下した。主因は、B種種類株式250株を総額251億1530万円で取得・消却したことや、種類株式への配当に伴う資本剰余金、利益剰余金の減少。純資産は前期末比276億500万円減の345億3400万円となった。

 通期予想は据え置いた。売上高は前期比3.3%増の3070億円、営業利益は2.1%増の62億円を計画する。経常利益は7.4%減の70億円、親会社株主に帰属する当期純利益は38.0%減の60億円を見込む。普通株式の年間配当予想も1株10円で変更していない。